本社営業部 営業課
S(2013年入社)
國學院大學経済学部経営学科卒業後、新卒で山一興産へ入社。
現在「購買担当営業」「現場担当営業」を担当し、入社4年にして物件をまるごと任されるほどに急成長。営業部の中でも、お客様と現場の両方から信頼を得られる若手キーマンとして活躍している。
人と接することが大好きだった学生時代
大学時代は、とにかく人と関わることばかりをやってきました。
ゼミや講義ももちろん大事だったのですが、アルバイトなどのほうに熱を入れていた気がします。アルバイトでは、飲食店など接客業ばかりを選んでやっていました。
就活をはじめる前の段階では、セメント業界には全く関心がなかったですね。
ただ「人と接するのが好き」であることを、ぜひ仕事でも活かしていきたいと思っていたので、漠然と「営業職」になるのだろうなとイメージしていました。
就活では、特に業界を絞らずに、いろいろな業界を受けました。
就活をはじめた頃は、まだ「専門商社」がどのような業務を行うのか、イメージもできていませんでした。そのため、セメント業界は専門知識が必要なのではないか、昔ながらの職人的な上下関係がはっきりしている堅い会社なのではないかと、いろいろと不安もありました。
しかし、会社説明会から一次の人事面接へ進む中で、山一興産には工場なども有するグループ企業があることを知ります。そして、専門分野はグループ企業を頼ることができること、専門商社である山一興産の営業は、自分と同じ文系出身者が多く、非常に家族的な雰囲気の会社であることなどを聞き、少しずつ不安は解消されていきました。
営業職の仕事とは
私の場合、2種類の営業を担当しています。
1つは「ゼネコン購買担当営業」。そしてもう1つが「ゼネコン現場担当営業」です。
ゼネコン購買担当営業
「ゼネコン購買担当営業」とは、ゼネコンの新規現場に生コンの販売を持ち掛ける営業。
新規建築物の現場で必要とされる生コンの種類や量を把握し、ゼネコンに対して売り値を提示し、工場に対しては仕入れ値を交渉します。金額の折り合いをつけて、契約を結ぶのが、「ゼネコン購買担当営業」の仕事です。
購買担当は、お客様であるゼネコンからも、現場からも信頼がないと難しい仕事です。
入社4年で、ようやく自分でも担当できるようになりました。
やはり大型案件を担当できることは、誇りでもあり、自信にもつながります。
建築物ができた後、実際の建物を前に「この建物を自分が担当した」と実感し、やりがいを感じます。
ゼネコン現場担当営業
「ゼネコン現場担当営業」とは、「ゼネコン購買担当営業」と情報を共有しながら、建設現場に生コンを搬入し、流し込むまでをコントロールする仕事です。
生コンは、工場を出荷してから建設現場で流し込むまで90分というタイムリミットがあります。そのため、事前に生コンの配合計画を策定し、工場で試験練りで状態をチェック。現場の進捗状態を確認しながら、工場の出荷タイミングを指示します。タイムリミットがあるので、渋滞を回避するなど、どのようなルートで運ぶのかまで細かな指示を行います。
悪天候の場合は、現場作業が中止になる可能性もありますから、天候状態も常にチェックします。日々ミスなく確実に状態の良い生コンを現場に届け、流し込むまでの指示・確認を行うのが、私たちの役割です。
ゼネコン現場担当営業の最大の役割は、「いかに納期を厳守するか」です。
現場作業では、いろいろな想定外のことが起こります。それによって、生コンの出荷状況も目まぐるしく変わります。
しかし、その目まぐるしく変わる状況に、いかに対応して納期を厳守するかは、私たちのやりがいに直結しています。納期に間に合わせるために、上司と打開策を検討し、場合によっては工場に頭を下げて調整することもあります。しかし、その調整のおかげで納期を厳守できれば、お客様からの信頼を得られます。その信頼は、誇りであるとともに、自分自身の仕事をやりやすくしてくれるお守りにもなるのです。
担当している案件で、さまざまなハードルを現場の皆さんに協力していただき、乗り越えた喜びは、何事にも代え難いものがあります。
グループ企業の専門フォローが魅力の山一興産
山一興産は、一言でいえば「家族的なあたたかい会社」です。社内行事も多く、人のつながりが強いのが特徴だと思っています。
最初、営業には「ノルマがつきもの」と思っていたのですが、私たちの会社ではノルマはありません。
入社後3カ月の研修を経て、OJT(On The Job Training)による現場体験をして仕事を覚えていきます。1年で独り立ちとなりますが、この最初の1年をグループ企業の専門分野担当の方々が手厚くサポートしてくれるので、安心して経験を積むことができます。他の専門商社と比べて、この専門分野でのフォローが、早く成長できる要因につながっているのではないでしょうか。グループ会社に工場があるのも、納期交渉などをやりやすくするための安心感につながっています。
これから山一興産で一緒に働く仲間は、やはり人と接するのが好きな方であって欲しいと考えています。私たち営業の努力が、大きな建築物の柱となり、多くの人の暮らしを支えていると考えると、とてもやりがいのある仕事だと実感できます。
2017/11/28 インタビュアー SWITCH 辻岡